痛快!スポヲタ用語辞典

マジに反応するのは止めましょう。

あ行 アメラグ

かつてアメフトのことをこう呼んだ。今でも40代以上の人は用いるが、フットボールヲタの間では嫌悪される。

  アメリカ NEW!

海外スポヲタには、アメリカやその文化に憧れ続けてきた人が多かった。しかしここ数年、日本でもアメリカという国のあり方や外交政策に対する批判が進み、アイデンティティの危機に面している人も多い。そこで思い切って開き直るか、あるいは「アメリカのスポーツは好きだが、政治は嫌い」などと、苦しい二面作戦を強いられている。

  イッツゴーン

アメリカの野球中継で、ホームランの瞬間に実況アナが叫ぶ言葉。メジャヲタも一緒になってテレビの前で叫んでいる事が多いが、はっきり言って格好悪い。

  うち

自分の好きなチームのことをこう呼ぶ。例:ヤンキースファンが「うちはブルペンが問題だからな…」。
しかし「うち」と言っても彼はチームの株式も保有していないし、その本拠地都市にも住んでいないし、実際にスタジアムで観たことも無いことが結構多い。ただ好きな対象を「うち」と呼ぶことで、そのチームと自分の距離が近くなった感覚(錯覚)を楽しんでいると思われる。

  うちら 同じチームや選手が好きなファン、ヲタ同士における「We」の意味。
  英語メディア NEW!

多くの代表的なスポーツメディアは英語で報道している。最近では日本にも翻訳された情報が増えたが、まだまだ様々な点で問題があるため、個人で直接英語メディアにあたるほうがより正確で、幅の広い視野からのニュースをゲットできる。筆者も「ジャパン・タイムズ」を購読して記事をスクラップしたりしていたが、それは単なる自己満足であった。ただ能動的に情報を集める事で、マニアックな欲求が充たされる部分が大きかったと思う。

  エーロド

ニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手のニックネーム。A-Rodと書くため「アロッド」と読む人もたまにいるが、ヲタに突っ込まれるから気をつけましょう。

  応援団

何かを応援する人達のグループ。スポーツにおいては、プロ野球のそれが有名。サッカーでは、殆どこの言葉を使わない。基本的に、自分の好きな対象への依存度が高く、応援というより自己満足に終始している場合が多いのだが、ハッピ着てメガホン振り回しながら踊っている集団に、決してそんな事を言ってはいけません。

  オーセン

オーセンティック・ジャージー。比較的安価なレプリカ・ジャージーではなく、実際に選手が着用しているものと同じ作りになっているのがウリになっている。だが当然、レプリカより高い。興味の無い人にとっては単なるムダ使いにしか思えないのだが、オーセンティックを着ている人はそれを誇りに思い、レプリカ着用組に優越感を見出す。

  おじさん NEW!

中年男性のこと。オジン、おっさん、オサーンなどとも言い表される。昔の知識や価値観を持ち出して嫌われる事も多いが、歴史好きにはまれに尊敬される事もある。野球、バレーボール、ラグビー、大相撲、マラソン、公営競技にこの年代のファンが多い。

  オタク

ヲタ。何かを異常に愛好し、熱心に入れ込んでいる人のこと。コレクター、マニアなど。元々はアニメやゲームの愛好家を指していたが、今では様々な分野に応用されて使われる。そのネガティブなイメージから「自分はオタクである」と認める人は少なかったが、スポーツの場合は割合に「自分は○○オタクですよ」などと認める人も増えた。強豪チームより弱小チーム、国内スポーツより海外スポーツ、スター選手より若い選手によりオタクは群がる傾向がある。

か行 ガチ

格闘技におけるガチンコのこと。ガチンコにこだわり、八百長試合を徹底的に嫌う人のことをガチヲタ、ガチバカなどと呼ぶ。

  企業名

サカヲタがプロ野球を攻撃する時の常套手段。「プロ野球は企業の広告塔に過ぎない。Jリーグは都市名を冠するから素晴らしい」などと発言する。Jリーグ発足後のファンに多い現象で、日本リーグの頃からサッカーを応援しているファンは、意外にこういう事を言わないと思われる。

  巨人ファン

あらゆるスポーツファンから攻撃の対象となるかわいそうな人たち。個人的な印象としては、性格の良い人がけっこう多い気がする。ただ母体が大きい為「巨人ファンは野球を知らない」などと30年以上も同じ事を言われ続けてしまう。

  議論 NEW!

スポーツファンは議論好きが多いが、ヲタはさらに濃い議論を好む。本筋から離れた細かいことを延々話しているだけの場合が多いのだが、ヲタは自分の議論が初心者のそれよりランクが高いと信じて疑わない。また単にファンとして声援する人より、スポーツのあり方や経営、技術や戦術について語る事が高尚だと思いこんでいる人も多い。最近でもある掲示板で「レベルの高い議論が出来てよかった」と、自分で言ってる人がいた。

  クラッチ

勝負強いこと、勝負強い選手のこと。メジャーリーグの打者なら「クラッチ・ヒッター」NBAなら「クラッチ・シューター」。

  経験者

中学・高校とサッカー部や野球部に所属していた人が「やったことの無い人間が何を言ってもダメ」と、オタクを攻撃する時に用いる素敵な肩書。実際には彼らも10年以上プレーしていなかったり、現役時代も県予選2回戦敗退だったるするのであまり説得力はないのだが、基本的に未経験者は経験者対し、必要以上の尊敬とコンプレックスを抱く。これは童貞少年とヤリ○ン男の関係に少し似ていると思われる。

  現地化 NEW!

海外に在住し、現地のスポーツチームのファンになる人はけっこう多い。たとえばアメリカの地方に留学したり勤務するなどして、その地元大学のフットボールチームを熱狂的に応援するようになるケースが代表例。それはそれで大いに結構な事なのだが、そこで得た価値観やロジックを、日本のスポヲタに対し剥き出しで押し付けようとすると厄介な状況が待ち受けている。日本のスポーツ環境を、無条件に批判するのもこのタイプに多い。こういう人は、海外に来てスポーツ文化に目覚めた人が多く、日本には日本のスポーツ文化があることを知らないか、理解出来ないことがその根底にあると思われる。

  現地観戦

海外スポヲタが、決して避けて通る事の出来ない一種の通過儀礼。これを一度はやっておかないと、ハクが付かないとされていた。そしていかに否定しようと、海外までわざわざスポーツを観に行くような人は「ヲタ」以外の何者でもなかったと言えるだろう。

しかし90年代の後半以降、野球やサッカーを初めとした日本人アスリートの海外進出により、むしろミーハ−層に現地観戦組が増えたため、いっそ海外観戦経験無しを押し通す方がマニアックで渋い、という見方もできるようになってきた。

  現地読み

外国の地名や人名を、日本語で正確に表記する事は難しい。だがスポヲタの中には、できるだけ原音表記に近い読みを心がけている人が多く、結果的に初心者との差別化に用いていることになる。稲本潤一の所属チームは「フルハム」か「フラム」か、ヤンキースの一塁手は「ジアンビー」か「ジオムビ」か議論している。そんなもの分かればどっちでも良いじゃないか、などとうっかり発言しないように注意しましょう。

  ゴーリー

ゴールキーパーの事。アイスホッケーではゴーリー、または「ゴールテンダー」という事が多い。

  高齢化 NEW!

特定のスポーツが若年層から支持されなくなり、ファンの年齢層が上がっていくこと。プロ野球特に巨人がその代表格だが、日本ではNFLやラグビーなどもその傾向にある。これらの競技は、日本においては90年代前半に大衆の支持を失い始めた為、ファンの中心は30代〜50代に移行しつつある。

  コレクター

収集家。たいていの場合は、他の人にとってなんの価値も無い物を、高い金を出して集めている場合が多いのは、スポーツ・コレクションにおいても変わらない。しかし本人たちにとってはそれがたまらなく幸せな行為であるので、放っておいてあげましょう。

さ行 サカヲタ サッカーオタクの略称。大抵は蔑称として使用されるので注意。
  サポ

サポーターのこと。大抵はサッカー日本代表やJクラブのファンを指す。プロ野球の応援団よりも、クラブに対し直接的な抗議行動に出ることが多い。→応援団

  市民球団 企業スポンサーの付いていない貧乏球団、クラブの別名。
  ジャパンツアー

メジャーリーグやNBAなどの公式戦、また日米野球などの親善試合から、トヨタカップのようなタイトル戦まで、日本で開催される海外スポーツの試合は多い。こういう試合のチケットは多くがプラチナとなるが、現地での観戦歴が豊富なファンは「高い料金、観客の異常な静けさ」などを理由に敬遠する事が多い。「今回はテレビ観戦で我慢しそのお金をセーブして、春先にスペイン(シアトルetc.)で現地観戦してきますよ」などと締める。

  初心者

謙遜する時に「私は初心者ですから…」というが、そういう人を本当に初心者扱いすると異常にキレたりするので気をつけましょう。

  神格化 NEW! 好きな選手を絶対的に支持し、批判を一切許さないところにまで持ち上げてしまうこと。
  スウィープ

そのシリーズや年度の対戦で、相手チームに対し全勝すること。「3タテ」と同じように使う。

  スーパーボウル

アメリカのプロフットボールNFLの王座決定戦。スーパーボールと書くと突っ込まれますので気をつけましょう。

  スポイラ

アメリカのスポーツ専門雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」の略。

  スポセン

アメリカのスポーツ専門ケーブルTV局、ESPNの人気スポーツニュース番組。日本でも放映されている。

  戦術

日本のサカヲタが好きなトピック。戦術をネット上や飲み屋などで熱く議論しているひとほど、意外にサッカー未経験者だったりする。そういう自分のバックグラウンドがコンプレックスとなり、草サッカーを30歳過ぎて始める事もある。

た行 ダイエーファン

球団経営が危機に陥れば陥るほど、より熱狂的に応援する人々。応援団は、巨人や阪神のそれと何が違うのかよく分からないが、自分たちを「日本一のファン集団」と思い込んでいる人もいるらしい。

  代表チーム

ナショナルチーム。主にサッカー日本代表をさすが、プロの「ドリームチーム」が結成された事により、今後は野球日本代表のファンも増えることだろう。だが日本の海外スポーツファンには、外国の代表チームを応援する不思議な伝統がある。これはサッカーの日本代表が長年ワールドカップに出場していなかったので、ワールドカップを純粋なサッカー大会として観戦する癖がついたからである。だから「ブラジル代表のファン」「イングランド代表のファン」の日本人という人々が、2002年ワールドカップでは数多く出現した。

この現象は他のスポーツにもある。2000年にシドニー五輪に代表するアメリカのバスケ代表チームが来日して日本代表と対戦した時、日本ではなくチームUSAのジャージーを着てアメリカを応援する日本人ファンが現れた。この試合を衛星放送したアメリカのTV局のレポーターが「あなたは日本人なのに、なぜアメリカを応援するのですか」と興味深く質問していた映像がアメリカでも流れていた。だが罵倒している訳ではなく好きなわけだから、決して悪い事ではないのだろう。

  地域に密着した総合スポーツクラブ Jリーグ、海外サッカーファンが金科玉条の如くとなえる「スポーツクラブの理想形」。
  訂正

スポヲタは豊富な知識を有している為、他の人が間違った事を言うと気持ちが悪くて仕方が無い。その結果、発言を遮って内容を訂正する事がある。
「ジョージ・ベストってウェールズの代表だったから…」
「あ、ベストは北アイルランドだよ。」

  敵対関係

・メジャヲタは日本のプロ野球を馬鹿にする。
・サカヲタは日本のプロ野球を嫌う。
・ラグヲタはサッカーを嫌う。
・格闘技ファンはプロレスを馬鹿にする。
・F1ファンはインディカ−(オーバルレーシング)を馬鹿にする。
・南米サッカーファンは、欧州サッカーファンを馬鹿にする(した)。
・阪神ファンは巨人を攻撃する。
つまり近親憎悪が多いのだ。

  トレーディングカード

野球やフットボールなどの選手の写真が印刷されたカード。インサートと言って直筆サインやユニフォームの切れ端などが挿入されているものは高い。興味の無い人には何が面白いのかわからないが、コレクターには堪えられない趣味となる。「ああ、私も昔カルビー『プロ野球スナック』のおまけ集めていましたよ」などとコレクターに対して発言すると、大抵は嫌な顔をされるので注意しましょう。→コレクター

  殿

男性のスポーツ選手が好きな女性ファンが、その対象の選手を呼ぶ時にしばしば用いられる。類義語「ダーリン」。また特別なニックネームを付けることもある。若い独身女性の間では選手をアイドル的な恋愛対象としている場合も多く、その選手が婚約・入籍した時点でファンクラブの解散や、ファンサイトが閉鎖される事もある。

な行 夏の甲子園

全国高校野球選手権大会。炎天下の甲子園球場で、連日のように試合が行われ選手生命を縮める場合も多く、特に海外スポーツのファンから批判されることが多い。だがそんな人々も、かつては「熱闘甲子園」に涙した過去を持っている。

  ナベツネ

現在のプロ野球ファンが最も嫌う人物。だが何でもこの人のせいにする思考停止状態のファンもまた、同じように罪な存在であろう。

  匂い NEW!

テレビやネットなどマスメディアが発達しても、こればかりは伝わってこない。初夏に秩父宮ラグビー場で国際試合を観戦していた時、蒸し暑い中雨が降り、風向きが変わると芝草の匂いが濃厚に漂ってきた事があった。そこにいた観客と、選手だけが香りを共有できたわけで、この試合の思い出は芝・土の匂いと共にある。だから現場には行って見ないとダメなのだ。

  ニックネーム

何事も本名や正式名称で呼ぶより、ニックネームで呼んだほうが親しみがもてるのは当然の事であろう。だがやりすぎるといやみや自己満足になるので注意が必要となる。

  ニューヨーク・ヤンキース NEW!

 

松井秀喜外野手の所属するメジャーリーグの球団。豊富な資金力にものを言わせた強引な補強が目立つ為、「巨人とやっている事が変わらない」と批判の対象になる。メジャヲタはアンチ・ヤンキースを表明する事で、自分がいかにメジャー通かを効果的にアピールする事ができる。→にわか

  にわか

初心者ファン。「ミーハー」とほぼ同義語。「にわかヤンキースファンが何を言ってるんだ…」と言う風に用いる。

は行 バック・トゥ・バック 連覇。3連覇は「スリーピート」。
  阪神ファン

たまにしか優勝しないチームを応援している為、集団狂気・ヒステリーと化す事が多い集団。巨人ファンと何がどう違うのかよく分からない部分も多いが、自分たちは全く違う類の集団であると思い込んでいる。

  ピッチ サッカーのフィールドの事。「グラウンド」とか言うと馬鹿にされるので気をつけましょう。
  ファン

何かを好きな人のこと、愛好家。ヲタへの入り口。15年ほど前はとんねるずの影響で「ワンフー」などと呼ばれたが、今では死語になった。

  ファンサイト

自分の好きな選手やチームなどを応援する為に立ち上げられるホームページ。多くのスポーツ系ファンサイトは、以下のコンテンツを持っていることが多い。

・選手のプロフィール、パーソナルデータ
・過去の記録一覧
・フォトアルバム
・掲示板、チャット
・管理人の日記

管理人の日記だけパーソナルで決して必要ではないのだが、よくこの手のサイトにはあることが多い。そして最も大事なのは掲示板とされ、コミュニティが形成されてオフ会が開かれる。アンチの多いスポーツ(野球、サッカー、プロレス)では荒れることが多い。

  フットボール

サッカーファンは「日本でも、サッカーではなくフットボールと呼ぼう」と発言し、ラグビーやアメフトのファンと対立する事がある。

  マニア

自分を「オタク」と呼ばれるのを好まない人は「私はマニアですから…」と別の言葉を用いて否定する。では「マニア」と「オタク」がどう違うのか、下手に尋ねると延々説明されるので、時間の余裕が無いときは気をつけましょう。

ま行 マイナースポーツ

日本でファンの数が少ない競技のこと。代表例はハンドボール。またNFL、海外ボクシング、NASCARなどはファンの数が少ない分、一人一人の知識量は異常に発達している。ファンサイトには濃いマニアが集まる為掲示板の議論がどんどんマニアックになり、一見や初心者はなかなか入りにくく、結果としてマイナー化が解消されることは少ない。

  メガホン

日本のスポーツではメジャーな応援グッズ。プロ野球や一部のJリーグクラブをはじめ、多くのスポーツにおける観客席で使用される。音の響きが良く、大音響を出すには効果的。海外スポヲタは「メガホンを使うなんて邪道、海外のファンはみな拍手と手拍子で応援する」などと批判していたが、最近ではサンダ−スティックというメガホンの亜種が登場し、多くの海外スポーツで使用されるようになった為、メガホン批判派はその根拠を失ってしまった。

  メジャヲタ メジャーリーグオタクのこと。大抵は蔑称として使用されるので注意。
や行 ヤオ 

格闘技における八百長の事。総合格闘技系の試合では、よく「ヤオガチ論争」が起きる。アノ試合は真剣勝負だった、いやヤオだった…という具合だが、よく聞いてみると自分のひいき選手が負けた場合にヤオだヤオだ、と騒ぐ人が結構多い。

  ユニ

ユニフォームのこと。ユニフォとも略される。自分の好きなチーム、選手の名前入りユニフォームを着て応援に行く事で、ファンとしての熱い気持ちを高揚させる。

ら行 ラグヲタ

ラグビーオタクのこと。大抵はラグビー未経験者。蔑称として使用されるので注意。彼らは人気面で追い抜かれた悔しさからサッカー、特にJリーグに対し異常な敵意と嫌悪感を持っているので、サッカーとラグビーの比較は絶対に避けること。しかし彼らの方からサッカーを馬鹿にした発言もするので、そのときは適当に受け流しておきましょう。

わ行 ワーク

プロレス用語。他にも「ブック」「アングル」「ジョブ」「マーク」「シュマーク」など、プロレスヲタはいろいろな用語を用いるが、下手に使うとガンガン突っ込まれる可能性がありますのでやめておきましょう。

  ワセダ

早大ラグビー部のファンは、自分が早大ファンであることに異常に誇りを持つ。またその年度のチームを、主将の名前を用いて「組」と表現する。例:山田という選手がキャプテンなら「山田組」。来年どんな選手が入学するか、誰が主将になるのかなどの情報にも精通している。(2/29/04)

  ヲタ オタク。